本がつなぐ世界

かの文豪三島由紀夫は生前「小説とは読者をどこかに連れていくことがもっとも重要である」という言葉を残したそうですが、私もその通りだと思います。
本を読むというのは他人の人生を疑似体験すること!絵本だってその例にもれません。
みなさんも幼いときに絵本を読むときには、様々な刺激的な世界を体験したはずです!

TSUTAYA BOOKSTORE岡山駅前店では3/20に「星に絵本を繋ぐ」出版記念 トークイベント 本が連れてゆく場所~猫と本と私~ が開催されました。

作家の井上奈奈先生をはじめ、招き猫美術館学芸員の虫明比斗子さん、アナウンサーの中村恵美さんをお迎えした豪華なイベントとなりました。

井上先生と虫明さんの出会いから、今回出版された『星に絵本をつなぐ』に関してのタイトルに込められた思いや、表紙へのこだわりなどを語っていただきました。中村さんの朗読はさすがアナウンサー。みなさん聞き入っている様子が見られました。

なかには高知からいらした参加者の方も!井上先生の人気がうかがえます。
今回はコロナ禍という事情もあり少人数での開催となりましたが、その分アットホームでリラックスした雰囲気の会になりました。
現状を憂いるだけでなくこうした良いことも見つけていきたいです。

最後には参加者からの質疑応答の時間が設けられ、終始和やかな雰囲気のまま会は終了しました。

中村さんは絵本セラピーという活動を行っているそうですが、この絵本セラピーとは絵本の世界観に触れることで自分の中の自然な生き方を引き出すというもの。
たしかに『西の魔女が死んだ』や『植物図鑑』をはじめ、自然な生き方というのを私に教えてくれたのもたくさんの本でした。
こんな時代だからこそ、この活動がどんどん広がってほしいなと感じます。

私も内気というわけではありませんでしたが、本を読む場所があって助けられた経験は数え切れません。
本はあの手のひらサイズで大きな居場所を作っています。

現在は携帯電話など便利な危機が多く普及していますが、いつまでも本が作る居場所はなくならずあってほしいものです!!
当店では今後もそのような本を通じた繋がりを育むイベントを開催してまいりますので、ぜひご参加くださいませ。

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